【特集】ポスターやパネルの印刷サイズの選び方

タイトルはポスター、パネルサイズとしましたが、もちろん「張り紙」にも当てはまる、印刷サイズの選び方。

  • どのように見てもらうのか(近距離、遠距離)
  • 目的はなにか(説明、集客、警告)

このあたりの情報を元にサイズを検討することになりますが、

「実際貼った時どのぐらいの大きさになるか?」

これがわかりにくいので、3Dイメージとともに解説してみます。

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使用したのはこの張り紙素材。

harigamiya.jp

 

 

一般的な用紙サイズについて(A判)

A4 210mm×297mm

一般的なプリンターが対応する最大サイズ。最もよく見るサイズだと思います。

A3 297mm × 420mm

一部の家庭用プリンターや、オフィスの複合機で対応しているサイズ。
印刷まで自分で完結するとなるとここが上限となりそうです。

A2 420mm × 594mm

おおよそ新聞の半分のサイズです。

A1 594mm × 841mm

新聞見開きと近いサイズ。普段目にする紙のサイズとしてはこのぐらいまででしょうか。
私が作成(発注)したことがあるのはこのサイズまでです。

A1、B1までならこのようなケースに運んで運搬可能です。 

 

A0 841mm × 1189mm

A版の最大サイズ。

このサイズになると持ち運びが大変そうですね。

紙であれば巻けばよいですが、パネルだと縦横だけで200cmを超えてしまいます。一般的な宅配便は160サイズまでなので、配送手段も検討しなくてはなりません。

特別な理由がなければA1サイズ2枚に分割して印刷、現地で並べて設置する方法もあります。

 

一般的な用紙サイズについて(B判)

B判は日本独自規格だとか。B5サイズの安心感。

B4 257mm × 364mm

よく使われるB5ノートの見開きサイズ。

B3 364mm × 515mm

新聞の折込チラシに多いサイズ。

B2 515mm × 728mm

室内ポスターとしてよく使われるサイズ。

B1 728mm × 1030mm

店頭看板などでよく使われるサイズ。1メートルを超えてきますので、かなりのインパクト。
B判ではこのサイズから160サイズを超えてしまいますね。

B0 1030mm × 1456mm

規格上の最大サイズ。長辺が約1.5メートル。すごい。

 

 

結局どれにしたらいいの?

さて、サイズを書いたところで

「どのぐらいのサイズ感なのかぜんぜん伝わってこない」

というのが本音ではないでしょうか。
私もそうでした。

「実際の現場に貼った時どう見える?」

これが知りたいのです。

ということで、3Dイメージを作成してみましたので参考になれば。

展示会ブース バージョン

幕張メッセやビッグサイトで毎週のように開催されている展示会、見本市。

よく使われている幅6メートル、奥行き3メートルのブースにパネルを設置してみました。

大手の展示会主催会社だとこのサイズが「1小間」(最小面積)と設定されていることが多いと思います。

ただ、最近はコロナで出展者が減っているのか0.5小間(3メートル × 3メートル)もよく見かける気がします。

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左端がA4、右端がB0です。
パーティションの高さは2.7メートルです。

お客さんが近寄って見ることを考えても、最低でもA1ぐらいのサイズは欲しいなという感じでしょうか?

 

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正面から見た図。距離感としてはこのブースが面している通路の端から見た感じ。
実際には展示台などが並ぶため、B0サイズ(縦)だと下辺が隠れてしまいそうです。遠くから目を引くために大きくしたい場合はA0か、B0(横)が良さそうです。

 

学校の教室 バージョン

「展示会は行ったことないからよくわからん」という方のために、学校の教室バージョンも作成してみました。

教室の広さは一般的には7メートル × 9メートルだそうです。黒板がある辺が7メートル。

 

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後方のロッカーを背に立ち、正面を見たイメージです。

一般的なプリンターで印刷できるA3では全くサイズが足りていないですね。
小学校に授業参観で行った時、A3と思われるプリントを黒板に貼っていて「みんな見えてるのかな・・・」と心配になりました。

 

まとめ 

サイズ感は伝わりましたでしょうか?

3Dイメージを作ったものの、やっぱりピンと来ないなぁ・・と個人的に思いました。
IKEAのアプリはARで家具を置いたときのイメージが確認できますが、そのようなアプリが必要かも・・・でも遠距離だとLiDARのレーザーが届かないでしょうし難しそう。

 

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